解説:まずは上の将棋駒の配置に注目してください。
9×9マスから連想されるパズル。そう。ナンバープレースです。
3×3に分けられた領域、及び各列に同じ駒が入らないように
駒を配置していくと下のような解答図が出来上がります。
金 | 桂 | ◯ | 角 | 歩 | 銀 | 飛 | 香 | 王 |
香 | 飛 | 王 | 桂 | ◯ | 金 | 銀 | 歩 | 角 |
歩 | 銀 | 角 | 王 | 香 | 飛 | 金 | ◯ | 桂 |
角 | 金 | 香 | 銀 | 王 | 歩 | ◯ | 桂 | 飛 |
◯ | 王 | 飛 | 香 | 桂 | 角 | 歩 | 銀 | 金 |
桂 | 歩 | 銀 | 金 | 飛 | ◯ | 角 | 王 | 香 |
飛 | 角 | 桂 | ◯ | 銀 | 王 | 香 | 金 | 歩 | 銀 | 香 | 金 | 歩 | 角 | 桂 | 王 | 飛 | ◯ | 王 | ◯ | 歩 | 飛 | 金 | 香 | 桂 | 角 | 銀 |
ナンバープレースでは1から9までの9種類の記号を配置していくのですが、
将棋の駒は「歩」、「香」、「桂」、「銀」、「金」、「角」、「飛」、「王」
の八種類しかないので、各列に一つずつ空きマスが生じます。
ここで、もう一つの暗号を解く鍵である変な文章に注目。
この9×9の文字列の中から将棋盤のナンプレを解いた際に生じた
空きマスの位置と同じ場所にある文字を順に拾っていくと…。
さ | は | ま | 作 | 石 | わ | か | 金 | 手 |
を | 誰 | た | ら | で | る | な | に | に |
讃 | し | 、 | れ | 彩 | 宝 | 昔 | 変 | 入 |
へ | も | 時 | し | ら | 。 | よ | は | れ |
た | が | の | 目 | れ | 碧 | り | る | れ |
と | そ | 権 | 映 | た | く | 此 | と | ば |
い | の | 力 | き | 、 | 輝 | 地 | い | 莫 | ふ | 美 | 者 | 駒 | 神 | く | に | ふ | 大 | 。 | し | 達 | 。 | に | 宝 | 伝 | 遥 | な |
「大変よくできました」
それほどありがたくないメッセージが現れます。
この暗号を成立させるのに必要な条件
●将棋盤のサイズがナンプレと同じ9×9である。
●駒の種類が8種類で一辺の9より一つ少ない。
●盤面を3×3の9ブロックに分ける「柱」(黒点)。
を満たしていることに気付いたときは、
これは作らねばと思いました。
文章は後でどうにでもなるのですが、
●駒の効き筋に他の駒を置かない。
●どこにも動けない駒はないようにする。
●1セット内に収まるようにする。
という条件を満たしつつナンプレを成立させるのは
なかなか大変だった記憶があります。