時計の暗号 解答


答:COMING YEAR


解説:まずそれぞれの時刻を示した時計を想像して頂くと、
どの時刻も短針と長針が非常に接近していることに気付きます。
より詳しくいえば、短針から見て時計回りに僅か進んだところに長針がきています。

このことから、長針と短針の位置関係が暗号に関係していると考えるのが自然です。

そして、この手の暗号のパターンとして、
まず暗号として使われている記号等を、何らかの方法で数字に置き換えて、
その番号のアルファベットを読むというのが多いと思うのですが、
この暗号にも同様の手法が使われています。

その変換則は「短針から時計回りに見た長針までの角度」です。

試しに1時6分のときの角度を求めてみます。
1時間は360度を12で割った30度、
1分は360度を60で割った6度、
また、長針が1分進むごとに短針は0.5度進みます。

12時を基準にしたときの長針の角度は、6度×6(分)で36度。
短針の角度は30度×1(時)+0.5度×6(分)で33度。
両者の角度の差は36度−33度で3度。

よって1時6分は3度で「C」を表します。

これにより、問題文を解読するとCOMING YEARとなります。

この暗号の面白いところは、1度から360度までの角度と、
偶数分の時刻360通りが、1対1に対応するという点です。

ちなみに、ある度数の時刻を出したいときは、
4時22分のときにちょうど1度となるので、
4時間22分経過するごとに角度は1度ずつ増えていくことになります。
よって12時00分から4時間22分、即ち262分に欲しい度数を掛けた
時間が経過した時刻が欲しい時刻です。

そのような時刻は、
(262に欲しい度数を掛けて60で割ったときの商を12で割った余り)時の
(262に欲しい度数を掛けて60で割った余り)分になります。

問題


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2002 制作 稲葉 直貴