解説:消費税が20円台ということから、お弁当だけの価格は400円から599円であり、
440、461、482、503、524、545、566、587、608
先ほどの議論から、価格を一意に決定するためには、お釣りから下二桁を推測でき、
つまり、下二桁が
40、61、82、03、24、45、66、87、08
であると推測しうるお釣りでなければならない。
60、39、18、97、76、55、34、13、92
ここで少し考えてみると、50円以下のお釣りは、除外されることがわかる。
60、97、76、55、92
今度はまた別の視点から、末尾が、0または5のものを削除することができる。
97、76、92
この3通りのお釣りから、価格の下二桁がそれぞれ03、24、08、
97、92
残ったのは97と92であるが、これは実際どちらの場合でも価格を
92
以上の議論より、お釣りが92円で、税込み価格が508円である。
税込み価格は420円から628円であることがわかる。
一方、お釣りは2桁の値であるが、これが価格の3桁目に情報を与えることはない。
そして、上の範囲は420円から519円までと、520円から619円まで
を含むため、
例え価格の下二桁がわかったとしてもその各々に対して、
最低二通りの可能性があるため一般には価格を特定できない。
ところが、価格には取り得ない値、禁止帯が存在する。
消費税が5%である場合、例えば19円までは税がかからないため、
そのままの値であるが、20円になった途端に1円の税がかかり、
税込み価格は21円となる。即ち20円がここでいう禁止帯に属している。
これから、一般に(20+21n)円の値は取り得ないことがわかる。
そして、上の範囲内には次の9個の禁じられた値が存在する。
かつ、そのときの候補が一つを除き禁止帯に含まれる場合に限られることがわかる。
そしてそのようなお釣りの可能性は次の9パターンである。
なぜなら、そのお釣りが100円に対するお釣りなのか、50円に対する
お釣りなのか特定できないからである。
例えばお釣りが39円だった場合、100円を支払い61円のものを買ったときの
お釣りか、50円を支払い11円のものを買ったお釣りかわからないからである。
よって、残されるのは次の5パターンとなる。
なぜならば価格の端数を払って、きりの良いお釣りにした可能性があるからである。
例えば60円のお釣りの場合、41円に対して101円支払うというのは
たびたび起こり得ることである。したがって60、55も候補から外される。
そして残ったのは次の3パターンである。
であることを推測するのはたやすいことであり、この中のどれでも、
一見して問題はないように思われるかもしれないが、
ここでもう一度、範囲を思い出してほしい。420円から628円までである。
このとき、76円のお釣りから、下二桁が24円であることが推測できたとしても、
そのときの価格の候補は424、524、624、の3通り存在する。
このなかの524は有り得ない価格であるがそれを除いても424か624か
特定できない。したがって76も候補からはずれることになる。
そして残るのは次の2パターンである。
推測することが可能である。97のときは503と603のうち、503が
消えて603であることがわかり、一方92のときは508と608のうち、
608が消えて508であるとわかる。
ところが、ここで最後のヒント、A君は600円しか持っていなかったので
松茸弁当を買うことができなかったのである。したがってお釣りが97円で
価格が603円であるという可能性は否定されることとなり、
結局残ったお釣りの可能性は、次の値である。