数字のマスから全部長さが異なるように、壁を伸ばすパズル。
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クレシェンドの更新日と比べて一ヶ月ほど間が空いているが、 これは8月に院試があったためである。 「サムコネクション」の解説でも書いた通り、 過去のネタを全て使い切ってしまったので しばらく更新を休むための良い口実となり、ちょうど良かった。 一ヶ月もの沈黙を破って更新されたパズルの割には、 普段のパズルと比べてアイデアが突出しているというわけではないが、 それは真面目に勉強していた証拠であると、とりあえず言っておく。 それでは、本パズルの解説に入る。 うちのパズルとしては珍しい、伸ばし系のパズル。 見ての通り、基本となっているのは「ウォールロジック」である。 それから長さの指定を取り払って「伸ばす方向の数」だけで 問題ができないだろうかと思い、作ってみた。 このパズルの名前にもなっている 壁の長さが「バラバラ」になるというルールは、 「伸ばす方向の数」というヒントだけで問題を成立させるために 後から添加したものであるが、 そちらのルールがメインになってしまった感がある。 伸ばす長さが不定のパズルは別解が発生しやすく、 そのために「バラバラ」のルールを加えたにも関わらず 解を一意に定めるのが非常に困難であった。 それでも妙なプライドから、 STAGE3と4はヒント配置をなんとか対称形に仕上げた。 STAGE4は、完成までに何度作り直したか覚えていない。 あまりにも破綻するので、普段使っている「パズルノート」 のスペースがもったいないと思い、他の紙に書いていた気がする。 このパズルはSTAGE1を最後に作ったのだが、 これも意外に時間がかかった。 一体何にそんなにこだわっていたのかは記憶にないが、 数字をなるべくくっつけないように均等に配置する。 数字の種類をバラつかせる。とかその辺のことだったと思う。 明らかに一から作った方が早いと思うのだが、 気に入った手筋を壊すのが惜しくて、それを残したいがために こういった無駄な努力をすることが良くある。 それを貫き通せれば別に構わないのだが、 ”不可能”であることを確認して諦めることが良くある。 これがパズル作りで一番辛いところである。