誰がやるの?
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〜カフェテリアにて〜
S「月曜と金曜に新卒研生向けの研究室紹介があるの知ってる?」
N「そんくらい知ってるよ。早く誰がやるのか決めないと。」
S「悪いけど月曜はTAがあって行けないんだ。」
N「そいつは困ったな。じゃあ月曜は僕とJのどっちかがやるから
金曜の紹介は君がやってよ。」
S「それはちょっと不公平なんじゃないの。」
N「だったらこうしよう、まず僕とJがじゃんけんをして
負けた方が月曜の研究室紹介を行う。
勝った方は、君と2:1で勝つような勝負をして
金曜にどっちがやるか決めれば良い。」
S「そうすると誰もが3分の1の確率でやらずにすむわけか。
よし、そうしよう。」
〜研究室〜
N「かくかくしかじかというわけだから、
じゃんけんをしましょう。」
J「それはわかりましたけど、金曜は学校に来れないんですよ。」
N「何だって!?これは面白…いや、困ったことになったぞ。どうしよう。」
S「君が僕達二人のそれぞれと2:1で勝つような勝負をして
どっちがやるか決めりゃ良いんじゃない?」
N「その場合、僕は9分の4の確率でやらずに済むけど良いの?」
S「期待値は同じになるけど、やっぱりそれはダメだ。」
N「この状況で誰もが公平に3分の2の確率で研究室紹介を行うには
一体どんな手続きを取れば良いんだろう。」
J「とりあえず『誰がやらないか』だけ決めれば良いんじゃないですか?」
N「なるほど、そいつは良い考えだ。」
S「誰が勝った場合でもそれ以外の二人で研究室紹介を行えるような
スケジューリングがちょうど一つに定まるのが面白いな。」
N「よし、じゃあここにサイコロが三つあるから出た目の合計が
一番大きい人がやらずに済むということで。」
結果→N:10、J:12、S:15
J「あと10分。ギリギリで間に合いましたね。」